大童法慧 | 法話
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
153
archive,paged,category,category-houwa,category-153,paged-6,category-paged-6,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled,side_area_uncovered_from_content,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-7.2,wpb-js-composer js-comp-ver-5.0.1,vc_responsive

法話




4月 15日 不害の説法

「そのままのあなた」からはじめる『修証義』入門    ~ 生死の問いを31節に学ぶ ~  「同事」の節  あなたを主語にした意訳 抜粋   お釈迦さまの「不害の説法」を思い起こしましょう。   かつてコーサラ国のパセーナディ王とマッリカー妃は「自身が一番愛しい…

続きを読む


3月 18日 眼にて云う

  2年前、ご主人の7回忌の折、「私も戒名をもらえないかな」と生前戒名を求めた人。 相談の結果、3ヶ月後に生前戒名の儀式を執り行う。   そして、久しぶりの電話。 呂律の回らない口調。   「実はね、二ヶ月ほど前にがんが見つかったのよ。大腸がん。お医…

続きを読む


12月 31日 真実担道の人  

生きて今あるは    路遥にして馬の力を知り、事久しうして人の心を知るなれば、仏道は順逆の中に長遠の志を堅く持つを、真実担道の人と云なり   『大智禅師仮名法語』   穴があったら入りたいような失態を犯せば、取り返しのつかない失敗もある。嵐のような叱責、言われ…

続きを読む


12月 24日 ポリティカルコレクトネス ノイジー・マイノリティ

ポリティカルコレクトネス ノイジー・マイノリティ ・・・そこにあるものを見直すのではなく、自分側の視点だけで完全否定することのよう。       除夜の鐘は五月蠅いから、とクレームを頂く時代です。 盆踊りにはイヤホンをして踊る処もあるそうです。 その…

続きを読む


10月 29日 人はそれぞれ

「追って連絡しますから、企画はそのままでお願いいたします」と連絡を受けて2年。 「ご都合の良い日をお知らせください。お会いしましょう」と言われて数か月。 結果、どちらも、なしの礫。 これも自らの不徳の致すところ。   その一方で、とても有難いことに、定期的にメールをして…

続きを読む


10月 08日 5年間

  痛みは心だけではなく、身体にも現れる。   「死ぬことは怖くありません。だって、向こうに行けば主人と会えるから」と仰る還暦を前にした女性と出逢いました。   彼女はおよそ30年前にご主人と死別しました。 以来、幼い二人の子どもを抱え、懸命に働きま…

続きを読む


9月 03日 400字で、死について考えること 

死についての判定や定義は文化、時代、分野で異なります。また現今は、脳死という問題を避けて通れず、尊厳死、安楽死という選択枝も増えました。しかしどちらにせよ生の謳歌を最上とする社会では死と生は断絶され、死は嫌われたままです。   僧侶でもあった種田山頭火は、「生を明らめ死…

続きを読む


8月 13日 命を寿ぐ

  この国は「前例のない高齢社会」を迎えています。健康長寿の論理的帰結の一つに認知症の増加があります。認知症の中核症状やBPSDを学習しても、感情は最後まで残るのだと教えられても、家族介護者の疲弊は解消できません。厚生労働省は新オレンジプランを展開していますが、地域社会…

続きを読む


6月 25日 問題

遅刻 失敗 思い違い 一つのミス そうすると、あなたそのものが悪いと追い詰められる 問題が問題でなく、人格や存在が問題となる 結果、「腹を切るまで許さない」 その事実が悪いのか、それとも、あなた自身が悪いのか   お釈迦さまと弟子の問答です。 弟子「知って犯した罪と知ら…

続きを読む


5月 14日 行というものへの小さな考察と期待

二宮尊徳は『二宮翁夜話』に「神道は開国の道なり。儒教は治国の道なり。仏教は治心の道なり」と記した。このシンクレティズムの様相を彼は「神儒仏正味一粒丸」と表現した。それは、神道・儒教・仏教のいいところが対立することなく混ぜ合わせたものであり、日本人が育ててきた宗教性を象徴した言葉で…

続きを読む