大童法慧 | 僧侶的 いま・ここ
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
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僧侶的 いま・ここ




9月 13日 特効薬

母の不治の病を知り、何とか治したいと一心に祈る青年 嫁いだ娘の不貞を聞き、孫のために何とか元の鞘に収めたいと願う父親 今日15時までに支払わなければならないお金 如何ともしがたい事実を突き付けられた時 何かにすがろうとする人もいる でも、世の中、お人よしは多くない むしろ、神や仏をちらつかさせて近寄る者もいる 前世 先祖 悪業 たたり 目に見えないものを突き付けられて、結局、お金に換算 でも、、、人生に特効薬などはない 答えを出せない問いもある 答えを出してはならない問いもある 特効薬などない。抱えながら生きていく。 、、、そう決めたとき、心の変化が現実を変えてしまうこともあるのです。
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8月 26日 売り言葉に買い言葉

お釈迦さまは、罵詈雑言をあびせたバラモンに、にこやかに問われた。 「あなたのところに、お客さんが来て、あなたがに食べ物を出したとしよう。 でも、そのお客さんがその食べ物を受け取らなければ、その食べ物は誰のものになるだろうか」 間髪をいれず、バラモンは応えた。 「もちろん、その食べ物は私のものだ」 その答えをまって、お釈迦さまは続けられた。 「では、バラモンよ、私はあなたの言葉を受け取らない。 だから、その悪口はあなた自身のものだ」 ここで、気づいたバラモンは偉かった。 100点満点の人生など、ない。 あの人の一言。 匿名の書き込み。 何も言い返せなくても、自分を保つことができるだろうか。 何か言い返さなくても、心を乱さないでいられるだろうか。 「智恵ある者に怒りなし。よし吹く風荒くとも、心の中に波たたず。 怒りに怒りをもって報いるは、げに愚かものの仕業なり。」
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7月 15日 随処作主

多忙のため 全く 自分の時間がありません 多用のため 全く 自分の時間が持てません でも イライラせず 投げ出さず そんな昨今、ふと浮かんだ言葉 随処作主 立処皆真 <ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり> 随所に主となるとは、「俺が」「私が」と主役を張ることではないのです お客様に主役を任せてもいい 連れ合いに主人公を委ねてもいい 随処作主 とは、「ひとつながりのいのち」あることを知って、全てを楽しむこと そうすれば、おのずから、立処皆真 つまり、「いま・ここ」が宝の山
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6月 28日 お知らせ

恥ずかしながら、『ビートたけしのTVタックル』に出演いたします。 2014年6月30日 よる11時25分から ※一部地域を除く 日本一贅沢な人生相談? お坊さんサミット2014 東西の名僧侶が一堂に集結! ・ 不倫は本当にいけないこと? ・ パワハラ上司に対抗するには? ・ 愛と…

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6月 07日

百計千方、只だ身の為にす 知らず、身は是れ塚中の塵なることを 言うこと莫れ、白髪に言語無しと 此れは是れ、黄泉伝語の人   香厳智閑禅師   日々の多くのはかりごとは、ただ我が身のため やがて必ず、この身は墓場の土となることに思い至らない 老いた姿の自分を想像してごらん 先に逝った人が教えてくれてるよ もしも、あの時、あの言葉を言っていれば もう少し、ましな男になれただろうか もしも、あの時、深く考えていれば もう少し、まともな人生を送れただろうか 自分で自分のことがわからなくなったり 身の回りの世話をしていただくことになったりした時 私は・・・優しく、楽しく、明るい自分でいられるだろうか 日々の多くのはかりごとを 少し 我が身のために使わないこと そこに答えがある
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5月 26日

5月18日より23日まで、中国の杭州を旅しました。 そのなかで、この一語と出会うことができました。 大衆慧命在汝一人 汝若不顧罪帰自身 これは、天童寺と径山寺の禅堂のなかにありました。 小さな木片に認められ、その前に小さなお香立てがありました。 汝とは、そう、私自身です。 「お前さんとご縁ある方々の仏縁は、実は、お前さん次第なんだよ。お前さんの在りようが問われているのだよ。」 この一語に触れた時、警策で肩を打たれたような想いをいたしました。
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4月 19日 徳を積む

徳を積むとは、己の行為を貯金通帳に入れていくことではありません。 徳を積むとは、いい事をすれば、いい事があるという下心のことではありません。 徳を積むとは、感謝し、そして、壊さないよう、こぼさないようにすること。 今、あなたが生きていることへの感謝を態度で現わすことが、徳を積むことなのです。
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4月 01日 坐禅に学ぶ

いつもお世話になり、心より感謝しております。 私儀 このたび、さくら舎より『坐禅に学ぶ』を上梓いたします。 「禅という手だて」があることを伝えたい思い強く、不徳を顧みずの刊行となりました。 機を得て、お手にお取りいただき、ご感想をお聞かせいただければ幸甚に存じます。 尚、四月二十…

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3月 31日

40歳も半ばを過ぎると、友人からの結婚式の招待状はほとんど届かなくなります。 たまに二度目や三度目の案内を受け取ることもありますが、祝い事へのお呼ばれよりも、喪服を着る機会の方が増えてくるものです。 そして現実に、親の介護や親の葬儀というものに直面する世代となります。 「親孝行、…

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