大童法慧 | 葬儀・法事
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
15653
paged,page,page-id-15653,page-child,parent-pageid-15636,page-template,page-template-blog-large-image,page-template-blog-large-image-php,paged-3,page-paged-3,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled,side_area_uncovered_from_content,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-7.2,wpb-js-composer js-comp-ver-5.0.1,vc_responsive
 



9月 13日 お持込料

先日、ご法事の依頼がありました。 この方は、お檀家ではなく、グリーフワークの会でご縁ができた方です。 ご主人様の7回忌ということで、某民間霊園でお勤めしました。 ご法事を終えての設斎での話。 施主「お持ち込み料という事で、霊園から壱万円を請求されました」 拙僧「何を持ち込んだんですか?」 施主「法慧さんの事ですよ」 お持ち込み料って?、 施主が、縁のある僧侶に法事を依頼をし、その僧侶を霊園に<持ち込み>する料金の事。 僧侶の同行料もしくは入山料の名目で請求される。 壱万円の価格設定が多いようです。 因みに、お塔婆にも持ち込み料が発生します。お塔婆1本につき、千円。 霊園が紹介する僧侶には、当然、持ち込み料はかからないけど・・・ 霊園によっては、僧侶の紹介手数料として壱万円を請求される、と聞く。 持ち込んでも壱万円、紹介されても壱万円。 でも、壱万円あれば・・・?
続きを読む


8月 04日 直葬

直葬<ちょくそう>という言葉を知っていますか? 産地直送の事では、ありません。 お通夜も葬儀も告別式もせずに、直接、火葬場でお別れするスタイルの事。 死亡した病院や自宅から、火葬場へ直行。 直葬の直は、直接の直なのか、直行の直なのかは、直情径行の直なのか・・・不勉強のためわかりません。 火葬の際に、炉前でのお経を頼む人もある。 10分程度のお経で5万円が相場。別途、交通費やお膳料も請求。 もちろん、ご紹介のお坊さんは薄情で、収骨まで一緒にいてくれない。 直葬の直は、お坊さんの直行直帰の直、お布施を貰えば直ぐに帰るの直、なのかもしれませんね。 この直葬が増えている傾向にあるらしい。 故人に家族や身よりがいないからという理由だけでなく・・・ 家族の絆の弱体化や地域社会との関係が希薄になった点。 この世限りの人生、俺様一人の人生という人生観の蔓延。 先祖観の変化、つまり、先祖は親か祖父母くらいまでという考え。 そして、菩提寺を持たない人の増加。 例えば、長期にわたる医療や介護にお金がかかり、葬儀をするお金が残っていない事情もある。 例えば、子供に迷惑をかけたくない、あるいは、お葬式に大切なお金を使うのなら可愛い孫に残してあげたい、と願う人情もある。 直葬の根源は、葬儀や僧侶に対する不信感。 マスコミは葬儀は金がかかるものと喧伝し、騙されたの体験談ばかり。 葬儀社は価格競争にはしり、お得感と感動を売り物にする。 坊主が勝手に付けた戒名は高額であり、その意味すら教えてくれない。 赤や黄のべべを着て、有り難くもない儀式以下のショーを見せつけられる。 そして、参列者が多くなればなるほど、損をするかのような錯覚・・・ 本当は、手ぶらで焼香に来る人などいないのに。 そして、不信感は拒絶に変化した。 悪しき因習の踏襲は避けて然るべきだけれども、しかし、安易な選択は、後に、迷いを残す結果にもなる。 短絡的思考の持ち主は、案外、霊の指摘には弱く、程度の低い自称霊能者にたかられる。 現実に、意識の低い悪徳葬儀社だっている。 現実に、品も学も自戒も法力もない坊主だっている。 しかし、そのことを葬式の時に、はじめて気付いたとしたら、・・・お気の毒だけれども、それは、あなたの怠慢でしかない。 なぜなら、葬儀社の情報や評判は、たやすく手に入る。 僧侶の人品を知らないのは、日頃、お寺にいかない証拠。 現今の仏教は葬式仏教と揶揄されて久しい。 しかし、葬式仏教というのは、僧侶だけではなく、身内が死んだ時にだけ寺院に頼むという関係、平素は仏法に無関心な者をも批判している言葉。 人が亡くなると家族に負担をかける事は間違いないが、それが迷惑かどうかは、生前の家族関係次第。 人は、生まれる時も死ぬ時も、金はかかる。 葬儀に見栄は必要ない。 大切にしなければならない事は、潤いのある別れの時間。 「自分は直葬でいいよ」と、両親に言われたら・・・あなたは、どう答えますか?
続きを読む


5月 12日 方便

方便とは、 梵語ウパーヤ の漢訳。 近づく、 到達するの意。 巧みな方法を用いて衆生を導くこと、 真実の法に導くための仮のてだてとしての教え、 巧みな教化、 差別<しゃべつ>の事象を知って衆生を利益<りやく>する智慧などの意味があります。 方は正しい、便は手段という意から、方便。…

続きを読む


5月 08日 あたりまえの事

ご葬儀を終えて、設斎での事。 喪主:「本当にありがとうございました。 とても、素晴らしいお経で、家族も親戚も喜んでおります」 愚僧:「お経の意味がおわかりになられましたか?」 喪主:「はい、何にもわかりませんでした。 でも、そのお経の時間が、素晴らしかったです。」 愚僧:「?」 …

続きを読む


10月 11日 喪失感

別れの喪失感、特に、死ぬ事での別れは、何をもってしても、それを埋め合わす事は困難なことだ、と思うのです。 たとえ、世界中のお花を買い占めて、祭壇を飾ったとしても。 たとえ、世界中の線香を買い占めて、故人に手向けたとしても。 たとえ、何百人の僧侶を呼んで、葬儀を執り行ったとしても。…

続きを読む


10月 09日 感動の葬儀って?

本日、19時からお通夜です。 明日、13時よりご葬儀。 故人は、45歳の男性。 奥様が喪主となります。 中学生と高校生のお子さん二人がいます。 昨今、葬儀社のHPに、【感動のご葬儀を提供】とありますが、 一体、何を感動させるのでしょうか? 教えていただきたい。 死は、不条理なもの…

続きを読む


10月 07日 法事についての一考察  〔2〕

はじめてのご法事のこと、今でも、覚えてます。 得度して半年が過ぎた頃、老師よりお檀家さんの自宅に行き7回忌を勤めてくるよう、命じられました。 それまで何度か、老師や兄弟子についてお勤めをし、法事の順序次第やその心得も理解しておりました。 因みに、私は27歳の時に得度しました。 頭…

続きを読む


10月 05日 法事についての一考察   〔1〕

お布施という名の料金表。 以前勤めていたお寺にもありました。 「お気持ちで結構です」が通じない世の中だから、という理由でした。 今は、このシステムがあたりまえでしょうか? 檀家さんを、院号・居士大師・信士信女と3種にクラス分けをし、それぞれに応じたお布施の金額を定めてます。 例えば、このお寺のご法事のお値段。 院号が15万円。居士大師が8万円。信士信女が5万円。 ご法事の内容は、どのクラスでも全く同じです。 本尊上供、修証義1・2章、舎利礼文1辺、回向。 だいたい、20分ぐらいでしょうか。 住職の挨拶なし。もちろん、法話もなし。 控え室にてお茶はセルフでどうぞ。煎餅1枚のサービス付き。 墓前供養ご希望ならば、オプション料金を忘れずに加算しましょう。 お布施が、読経や供養のサービスに対しての対価なのか、という根本の問題はあるにせよ、料金表として提示したからには、そのコストパフォーマンスは問われて然るべきだと、私は思います。 ご法事の在り方、皆さんは何を望まれますか?
続きを読む