大童法慧 | 四種の人の譬喩
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10月 28日 四種の人の譬喩

今日は、お釈迦さまの教えにある、四種の人の比喩を、皆さんと味わいたいのです。

 

四種の人の譬喩

闇より闇におもむく者
闇より光におもむくもの
光より闇におもむく者
光より光へとおもむく人

 

この比喩について、お釈迦さまは、このように示されています。少し長いですが、よくお聞きください。

 

【朗読】

 

いかがでしょうか。
皆さんは、今、どこにいらっしゃいますか?光でしょうか、闇でしょうか。そして、これから、どこに向かおうとしておられますでしょうか。

 

おのれあしきを作さば おのれけがる
おのれあしきを作さざれば おのれ清し
けがれと清浄とは すなわちおのれにあり
いかなるひとも 他人をば清むる能わず  『法句経』

 

これは、先ほどの4種の人の比喩をより簡潔に示されたものだとも言えるでしょう。

 

「あしきを作さば」とは、あなたが悪いことをするならば、あなた自身が汚れてしまうのですよ。「あしきを作さぜれば」、つまり、悪いことをしなければ、あなたはあなたの尊さに気付くことができるのですよ、とお釈迦さまは示されます。

 

そして、3行目と4行目。ここをしっかりと味わいたいのです。
あなたはあなたの人生をどう生きるのですか。誰も、あなたの代わりはできないのですよ、とお釈迦さまは示されています。

 

前(さき)には、放逸なりしひとも、
やがて後に、はげみ深き人は、
まこと雲を離れたる月のごとく、
この世間(よ)を照らさん。     『法句経』

 

 

とても奥深いお示しです。
もし、あなたが過去に墓場まで持っていかなければならないようなことをしたとしても、それは問わない。
それよりも、「今・ここ」のあなたが、心を入れ替えて光に向かって歩みを進めるならば、煌々と輝く月の光のように、やがては、あなたもご縁ある人を照らすことができますよ、という釈迦さまの励ましです。

 

ですから、「俺は闇から闇の人生だから、仕方ないや。それでいいや」では、ないのですね。
たとえ闇に沈んでいたとしても、その闇から光に向かって歩きはじめることができるのですよ、また歩きましょうよ、とお釈迦さまは勇気づけてくれているのです。


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