大童法慧 | 安心安全の僧侶
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
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11月 21日 安心安全の僧侶

お得、格安、激安、という言葉に弱い私たち。
自分にとって損か得かの値踏みはお手の物。

 

僧侶派遣をググれば、お布施の一覧表がある。
俗名、戒名のランク、一日葬、炉前のみ、お好みのプランが選択ができる。
そして、明朗会計、追加料金なし、お膳料、お車代も含みますとまで、明記してある。

 

各社、しのぎを削って安売り合戦。
注文があれば、各社自慢の「安心安全な僧侶」をご紹介してくれるらしい。
安心安全な僧侶とは、各宗の定められた修行を終えてお寺を構えている方だそうだ。
あわせて、時間厳守、清潔な身だしなみ、当たり障りのない法話ができること。
そして、何よりも大切なことは、葬家に深く関わらない立ち位置と紹介料という名のキックバックを早く振り込むこと。

 

先日、拙サイトに届いたメールの内容に驚いた。
「母親の戒名に、翁という字が使われましたが、これは正しいのでしょうか?」

 

おふくろが亡くなり、「お経ぐらいは読んでもらえ」と言う叔父。
葬儀社に頼むこともできたが、ネットでそれよりも安いところを選んだ。
なぜならば、「通夜や葬儀で、なんで数十万円も払わなければならないのか」そんな気持ちが拭えなかったから。

 

あまり期待はしてなかったけれども、若い僧侶がやってきた。
そして、頼んだ覚えはなかったけれど、「普通の戒名です」と紙を渡された。

 

通夜の後、叔父さんに言われた。
「なんだ、あの戒名は! 翁という字は、お爺ちゃんという意味だ。お姉さんの戒名にふさわしくないだろ!」

 

こんないきさつがあって、その僧侶や派遣会社に問い合わせたけれども、最終的な落としどころは、「今回は戒名なしで葬式をしましょう。そうすれば、お布施も少しお返しします」との提案だった。

 

 

相談者は、はじめて喪主を務められて本当に大変だっただろう。
母親との別れの時間を戒名の対応で割かれたのも、可哀そうな話だ。

 

世の中は、サービスのクオリティや物の価値に対価を払う。
あまり高すぎるのも論外だけれども、安かろう悪かろうでは後味も悪い。

 

 

僧侶派遣の各社は、「消費者」から求められるようになるだろう。
登録僧侶のモザイクなしの顔写真とプロフィールの公開。
そして、戒名のキャンセルは一度までOKを。

 


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