大童法慧 | 15年後
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
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7月 21日 15年後

15年後、檀家制度は崩壊するという指摘がある。
団塊の世代が死を迎えるにあたり、宗教や菩提寺、葬儀やお墓の在り方を自らの事として考え、自らの答えを出す時間が15年もあれば充分であろう、と。
「寺との付き合いは、親父の代まで」と、役員会で言い放った総代の息子さん。
「霊園にでも、新しくお墓を建てて、お墓の中身を移せばいいんだろ。更地にしろって、言われたってさ、しないよ。無視さ」と、語る猛者。
地域社会は後退し、それに伴い、地方の寺院も衰退しつつある。
寺院の格式が高くとも、檀家が少なければ、寺院も家族も維持し難い。
葬式や法事に頼る現状。
葬祭における伝道布教というけれども、では、布教のみではどうだろう?
東北地方の30歳の副住職さんは、今、東京で出稼ぎをしている。
仕事は、高層ビルの窓拭き。
中国地方の40代の住職さんは、地元で中学校の教師をしながら、年に数度の葬儀と檀務をこなす。
しかし、僧侶としての自分に自信が持てない。
僧形で生きたいと願っても・・・
職を得るのなら、肉山の役僧か、専門僧堂の役寮しかないではないか。
他宗には、都市開教を支援するシステムがある。
また、葬儀法事に特化した僧侶派遣のシステムを構築しようとする動きもある。
都下のお寺の30年前。
当時の航空写真を見せてもらうと、周りは、田んぼだらけ。
お寺も田畑を持ちながら兼職し、境内には鶏をかっていたという。
檀家も百軒なかったそうだが・・・今では、千軒を越す。
北陸にある14軒の漁村。
故あって、それぞれの家が1億円のお金を手にした時、先祖供養のためだと、その集落にある無住のお寺を建て替えた。一軒均等に1千万円也。
菩提寺を紹介する会社もある。
いいお寺を紹介するらしいが、いいお寺って何?
もしかして、会社に仲介料をふんだんにくれるお寺の事かな?
15年後、お寺はどうなっているのだろう?
15年後、私の川崎での活動は、ひとつの答えを得ているだろうか?
動けば、風が起きる・・・その風を信じよう。


MEMO
1、限界集落・・・高齢者が半数を超え、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落
2、「●●●なんかに、なるんじゃないぞ。
禅宗坊主は、朝起きて坐禅をし、朝課をし、作務をし、ご縁を大切にし、祖録を読み、暇があれば、本堂の片隅で坐禅をする。それで、いいんだよ」
・・・慈恩師の言葉が胸に響く。


12 個のコメントがあります
  • 白蓮華
    Posted at 03:19h, 22 7月 返信

    SECRET: 0
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    今から 思えば
    何が原因だったのか
    わかりませんが
    高校時代の先生は
    お寺の住職だと聞きました。
    あのの瀬戸内寂聴さんも
    「自分は物書きだからやって来れた。」と
    書かれていたように記憶します。
    考えさせられるお話です。

  • zazen256
    Posted at 04:22h, 22 7月 返信

    SECRET: 0
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     日本人なら誰もが菩提寺のありがたさ、永遠の存続を願っているはずです。言葉では不要などと言う人は人間として生きる意味の真理が分かっていないのだと思います。生きるとは個人的な行為ではない、子孫へ引き継ぐものを養う義務が有り、そのために生き抜かねばならない、という意味があると思います。
     人々は世の中の濁流による煩悩に多い隠されているのだと思います。
     彼らのこのような煩悩を取り除くためにも機会あるごとに、本文のような現状と対応策を世の中に公表してほしいと思います。そうすれば、濁流を浄化する泉水がいたるところから湧き出てくると私は信じています。

  • 神原
    Posted at 13:27h, 22 7月 返信

    SECRET: 0
    PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
    私はお寺関係の仕事をしていますので、内情が良く分かります。しかも田舎ですので、この問題は切実です。
    自分の菩提寺があって、先祖を供養して頂ける事は有り難い事。
    でも今、先祖に手を合わせる若い人たちが多くいるでしょうか?
    先祖がいるからこそ自分がいる。「有り難い。感謝。」
    感謝の元はそこから来るはずなのに。
    犯罪を起こす青少年の9割以上は、幼い頃先祖や神仏に手を合わせる習慣が無かったと言います。
    その現状が犯罪をより多くし、お寺離れも起きているのだと思います。
    神仏や先祖の感謝できない人は、人にも感謝できない。感謝できないから、多くの悩みを抱え、彷徨い、犯罪や事件を起こす。
    信仰は生きていく上で、絶対に無ければならないものだと思います。

  • nasukabu
    Posted at 22:49h, 22 7月 返信

    SECRET: 1
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    興味深いお話なので… ついつい・・・
    次世代の若者(自分の息子ら)達が今、何を考えているのか?世の中のいろんな事に対してどう思っているのか?そこがポイントでは…
    今現在、眞城住職と檀家の私。
    いずれは…、法慧さんと私の息子。
    かなり興味深いところです。
    ちなみに私の息子(俊介)ですが・・・
    婚礼部門から葬祭部門に部署が変わりました。御指導宜しくお願いします。
    昨日、徳成寺に於いての「写経会」に参加して参りました。なかなか難しいですね。
    とにかく15年後が楽しみです。

  • ひろみつ
    Posted at 13:19h, 24 7月 返信

    SECRET: 0
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    檀家精度がなくなる・・・僕は詳しいことはわかりませんが、あまり考えたくない現実ですね・・・・やだな、そんなの。
    信仰するって感謝とか、有難いとか、そういうことに結びついてると思うから・・・無くなって欲しくないです。

  • Posted at 14:29h, 24 7月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    「不易を知らざれば基立ちがたく、流行を知らざれば風新たならず」・・・その根源は、ひとつ。
    惑わされる事なく、歩みたいものです。

  • Posted at 14:35h, 24 7月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    行き届いたお言葉に、貴兄の学びの深さを感じます。ありがとうございます。
    力、及ばずとも、濁流を浄化する泉水となるべく精進いたします。

  • Posted at 14:42h, 24 7月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    一番偉い俺や私って、一体、何だろう、と思いを巡らす機会があればいいのですが・・・
    真剣に生きれば、世の中の矛盾や己の存在を疑問に思う時節も訪れるものです。そこに、正しい情報があるような努力を、これからの宗教家はしていかなければならないと、考えてます。

  • Posted at 14:58h, 24 7月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    檀家の制度ではなく、檀家の精度。
    おそらく誤変換でしょうが、とても面白い言葉になりましたね。
    檀家の精度が上がって、困るのは誰かな?
    檀家の精度が下がって、喜ぶのは誰かな?

  • ボス
    Posted at 14:21h, 27 7月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    日本は高齢社会。死亡人口は年間100万人を超え右肩上がりの統計。これから一層亡くなる方が多くなるから葬儀屋さん儲かっていいねなどと皮肉たっぷりの隣人。とんでもない。1軒の葬儀単価もずいぶん低くなり、葬儀をしない家も結構ある。となれば他人を雇うこともままならない。24時間拘束のリスクを一人で背負わなければならない現実。
    お寺と葬儀社がタッグを組んでこれからの時代の葬儀の意義を構築していかなければ日本の文化も衰退していく危惧がある。
    これも時代なのでしょうか・・・
    自らはもっと仕事の精度を上げて口こみ宣伝をしていただけるよう頑張らねばと思うこの頃です。

  • Posted at 04:48h, 29 7月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    先日、Sさんと飲む機会がありました。
    別れの本質という事を野郎二人で話しました。次は、是非、ご一緒に。

  • たぬき
    Posted at 10:24h, 05 11月 返信

    SECRET: 0
    PASS: ec6a6536ca304edf844d1d248a4f08dc
    危機感感じてるから何かやらねばと思います。
    ひとつの方法として、東京の8宗派の僧侶たちが、宗派を超えて仏教の虹をかけてゆこうと始めました。「虹を翔けるお坊さん 東京ボーズコレクション(TOKYO BOUZ COLLECTION)」。略称TBCです。
     ふざけてる、何になる・・・と批判もあります。しかしただ受けることだけを狙ったものではありません。
     宗派の壁を超えて、ともに何かを始めたいという第一歩です。
      http://www.engi.jp/tbc/

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