大童法慧 | 大童法慧
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
2
archive,paged,author,author-houe,author-2,paged-25,author-paged-25,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled,side_area_uncovered_from_content,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-7.2,wpb-js-composer js-comp-ver-5.0.1,vc_responsive

Author: 大童法慧




1月 16日 啐啄同時

  師から「カラスは白い」と言われれば、「はい」と応えるのが弟子だと教えられました。 なぜならば、何事も守破離があるからです。   お茶の道、書の道、剣の道、そして、仏の道。 道と名の付くものだけではなく、まずは、師や先人、上司や先輩の教えるところを護持するこ…

続きを読む


1月 09日 話す場

  昨年に続き、法話の場を与えていただきました。 「人生は美しい」と題してのお話しをしました。   実は、一時間も人の話を一方的に聞くことは簡単なことではありません。 話がつまらなければ、退屈な時間となってしまう。眠ってしまう。 でも、それでは、時間がもったい…

続きを読む


1月 09日 この世は

  お釈迦さまが終焉の地クシーナガラ向かって歩きながら、弟子のアーナンダに語りかけるようにつぶやかれた言葉です。   「アーナンダよ 樹々は美しい この世は美しい 人の命は甘美である」   こんなふうに、人生を眺めたいものです。   &nb…

続きを読む


1月 02日 歳神様

新年、おめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。   目出度さも ちう位なり おらが春   一茶 「から風の吹けばとぶ屑屋はくづ屋のあるべきやうに、門松立てず煤はかず、雪の山路の曲り形りに、ことしの春もあなた任せになんむかへける」と前書があります。 &nb…

続きを読む


1月 02日 徳を積む

  「人のお世話をすれば、徳が積める」とは、母の言葉   徳を積むとは、善いことを貯金通帳に入れていくことではない 徳とは、善いことをすれば良いことがあるという下心ではない 徳を積むとは、受けた恩をこぼさないようにすること   受けた恩、父母や家族、…

続きを読む


12月 26日 宝処

  クリスマスも終わり、いよいよ年の瀬。 また一年、何もしないで終わった苦い後悔を酒で流す。 物心ついた頃からともにある根拠のない自信が、崩れ去っていく。   ああそういえば、と手にした本。河井寛次郎『火の誓い』   「その日もまた警報がひんばんに鳴…

続きを読む


12月 26日 ご用心

  頓智で有名な一休さん、一休禅師は、正月に杖の頭に髑髏をしつらえて、「ご用心、ご用心」と叫びながら練り歩いたという逸話があります。   そして、「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」とも示されました。お正月はめでたいものでもあるけれども、裏を…

続きを読む


12月 19日 まっすぐな道でさみしい

山頭火はとても懐かしい人です。 私も山口の人間だからでしょうか、彼の句や随筆の語り口やリズムに心地よさを覚えます。   だらしのない酒、踏み外した暮らし、あまったれの天邪鬼、強がりで泣き虫、そして、多くのものを手放しながら足掻き悶えた禅のお坊さん。その生涯はとても褒めら…

続きを読む


12月 19日 同時成道

釋迦牟尼佛、明星を見て悟道して曰く、「我と大地有情と同時に成道す」『伝光録 首章』   お釈迦様のお悟りの叫びは「私は悟ったぞ」ではなく、「皆が悟った」でした。     「私が」から「私たちが」という視点へと転じること。 グリーフケアやスピリチュアル…

続きを読む


12月 12日 Alone Again

Alone Againを身に染みて感じる時があります。   分かり合えないお互いだからこそ目を見つめ、時を共有する。 けれども、容易くはない。 分かって欲しいと願っても、触れてほしくないこともある。 けど、「俺が私が」という想いがあるかぎりは、混じり合うことはない。 &…

続きを読む