大童法慧 | 八風吹けども
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
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10月 26日 八風吹けども

八風吹けども・・・
追い風にのり、順風満帆な日もある
非難批判の風がふきつけ、足元がすくわれる時もある
突然呼ばれた会議室、告げられた言葉
誤解、裏切り、かばわぬ上司
覗いたメール、ふたりだけの言葉
不倫、言い訳、甲斐性なし
再検査、告げられた病
不安、受容までの道のり、憐みの涙
八風吹けども・・・動ぜず
動ぜぬものは、何だろう?
ジムで鍛え、サプリを飲み続けた頑強な身体も老いていく
全ては心次第だと悟った心も、強風に引きづられ振り回される
この身と心は、そんなにあてにならない
そう、動ぜぬものとは・・・真実なるものがあると信じ、気づく歩み
会議室での数分間は、お釈迦様からの風
覗いたメールで別れたのは、道元さまからの風
告げられた病で人生をまとめられたのは、瑩山さまからの風
妬み嫉みで貶めようという世界が現れたとしても
自分がどんなに嫌いになったとしても
「もうだめだ」と呟く事態に陥ったとしても
そう、南無帰依佛と誓ったからには‥‥菩提の行願


MEMO
1、風吹不動天辺月 雪壓難摧澗底松 『普燈録』
風吹けども動ぜず、天辺の月
雪壓<お>せども摧<くだ>け難し、澗底<かんてい>の松
2、八風とは、利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽。四順と四違。
利は、自分の意にかなうこと。衰は、意にかなわないこと。毀とは、陰で悪口を言われること。
誉は、陰で褒められること。称は、目の前で褒められること。譏は、目の前でそしられること。
苦は、苦しみ。楽は、楽しみ。


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