10月 07日 法事についての一考察 〔2〕
はじめてのご法事のこと、今でも、覚えてます。
得度して半年が過ぎた頃、老師よりお檀家さんの自宅に行き7回忌を勤めてくるよう、命じられました。
それまで何度か、老師や兄弟子についてお勤めをし、法事の順序次第やその心得も理解しておりました。
因みに、私は27歳の時に得度しました。
頭を剃りたいと、老師に申し出てから、約6年間、その許しを頂けませんでした。
ご法事のお宅を伺うと、ご主人ひとりでした。
なぜ、こんな若い坊主がきたのかと不満げな表情を隠すことなく、いかつい無愛想な50過ぎの男性でした。
この人の奥様の7回忌でした。
お茶をいただきながらの、値踏みするかのような問いかけがあり、お仏壇の前で、ご法事が始まりました。
本尊上供の般若心経も終わり、観音経を唱えている最中でした。
背中ごしに、ご主人のすすり泣きが聞こえてきました。
回向を終え、振り向くと、男泣きに泣いておられました。
しばらくの沈黙の後、正座をし、手をついてこう申されました。
ありがとうございました。本当にありがとうございました。
きっと、感じ入られるところがあったのでしょう。
きっと、伝わるものがあったのでしょう。
法事を営む残された者の思いや願い、そして偲ぶ心。
法事を行う時と場、そこにある仏の法、仏法。
法事を執り行う僧侶の信心や願い。
これが、私のはじめてのご法事の体験であり、原点でもあります。
昨今、宗教を否定し、不要とするこの風潮が確かにあります。
僧侶も貴族崩れの様相が進み、お金と名誉に弱くなりつつあります。
この現状の中、考えなければならないことは、目新しい事を求めるのではなく、むしろ、原点に立ち還ることにこそ取り組むべきだと思うのです。
ご法事の在り方、皆さんは何を望まれますか?
鈴木晴之
Posted at 12:06h, 08 10月SECRET: 0
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コメント、有難う御座います
私は葬儀屋立場からしか意見が言えませんが
出来るだけ良いお別れをして頂きたいと考えています
週間朝日10/14にお寺は5千寺に激減するかもしれないとありましたが私はある意味現実となると考えています
しかし管理人様はブログの内容を見れば生き残るお寺さんではないかと思いました
(生き残るが適正な言葉ではないかもしれませんが...)
長くなりましたがコメント有難う御座いました
大童 法慧
Posted at 20:56h, 09 10月SECRET: 0
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厳しい淘汰の時代となるのでしょうね。
いろんな立場の方から、ご意見やお教えをいただきながら、成長していけたらと願ってます。