5月 16日 その人との別れ
ニルヴァーナとは、煩悩の火を吹き消した状態、つまり、涅槃の事。
そこは、寂しく暗い世界ではなく、
煩悩が転化され、慈悲や智慧となって動き出す活溌溌地の真実の世界。
人は、自らの死をもって、完全なるニルヴァーナを得る。
たとえ、無残に命を落とすとも
たとえ、蔑みの中に死を迎えようとも
たとえ、いかに心残りがあろうとも
たとえ、この世に形として生まれ得なくとも
たとえ、わが親に殺められようとも
たとえ、わが子に虐殺されようとも
たとえ、見ず知らずの者から殺害されようとも
救い難いその状況において、ひとすじの光明は・・・
その人は、今、完全なるニルヴァーナにある事。
その人の死を完全なるニルヴァーナと観る事ができれば・・・
その人の骨を完全なるニルヴァーナと信じる事ができれば・・・
完全なるニルヴァーナとは、無余涅槃の事。
焼かれて灰となり、智の滅した状態の灰身滅智<けしんめっち>をもって最上とするならば、それは、虚無主義にほかならない。
仏の教えは、虚無主義ではない。
死んで終わるような小さな小さないのちを生きているのではない。
生死問題・・・生きているうちに、いかに安心<あんじん>するのか
鈴木晴之
Posted at 10:17h, 18 5月SECRET: 1
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死をもってニルヴァーナを得るのでしょうか?
生きている時に涅槃の境地というか煩悩を吹き消した状態に至るのが悟りなのではないのですか?
ふと疑問に思ったので書き込んでみました