投稿日時 05:35
カテゴリ:
備忘,
僧侶的 いま・ここ
by houe_admin
新大阪から東京に向かう、新幹線。
名古屋で、杖をつく老僧が、私の隣の席にお座りになられました。
齢80、臨済宗の御老僧でした。
友人の葬儀に行き、これから、自坊に帰られるとの事。
そのしわがれ声にぬくもりを感じ、東京までの2時間、ビールを飲みながらお話を頂きました。
1、吾我名利の念、自分の物差しを捨てる。
2、現実をなさしめるものは何かの視点。
現れたものだけを見て、現実という。しかし、「何故、現れたのか」の視点を。
3、生きている間に、人間の目覚めを訴えるのが仏教。
人間にならずして、多くの人が、死んで仏となる。
4、社会の価値に幻惑された人生。道徳や倫理に犯された人生。
世の中の価値だけを集める人生。表を飾る。
人間をほったらかしにして、世の中の価値だけで競争する。
教育や社会はできるか、否かだけを問う。
それは、能力の問題であって、人間性の問題ではない。
5、真理に適わなければ、どんなにそれを好んでいても、潔く捨てていく。
どんなに辛くとも、それを受け止めていく。
「人生を自分の計らいではなく、いのちそのものにまかせきる事を生活の上で持てば、そう心配することはない」とさらりと語った言葉に、有無を言わせない強靭な力を感じました。
長年、練られ練られて、坐ってこられた信心の結晶だ、と。
「こんな日本だからこそ、無常のはたらきを説かなければ・・・」と、肩をたたかれました。
投稿日時 21:29
カテゴリ:
備忘,
僧侶的 いま・ここ
by houe_admin
幼い頃をふと思い出しました。
「いただきます」と手をあわせ、箸をとる僕。
「残しちゃあ、いけんよ」と、母の声。
いただきます、このいまを。
目に真っ直ぐ突き刺さる注射針を。
結膜を切り裂くハサミの鈍い音を。
レーザーメスの緑色に輝く発光を。
いただきます、このここを。
役僧を辞め、独りの道を歩む決意を。
組織に所属せず、独りの道を切り拓く決心を。
自由に生きる誇りと自恃を。
いただきます、この私を。
臆病で、見栄っ張りで、エエカッコしいのこの私を。
わがままで、甘えん坊で、スケベエなこの私を。
慳貪で、姑息で、人を騙して笑えるこの私を。
苦しみから救われる事が、全てではない。
苦しみが、私を救う事だってあるのだ。
見えるものだけに、絶望などするな。
人間は、絶望にでさえ支えられて生きる事ができるのだ。
全てをいただいて、深く生きる。
全てをいただいて、深く生きる。
投稿日時 23:15
カテゴリ:
備忘,
僧侶的 いま・ここ
by houe_admin
最近、目がかすんでくるようになりました。
かなりのメタボなので、もしや糖尿病かと思いながら
とりあえず、目薬を求め薬局に行きました。
目薬のコーナーを見て、とても驚きました。
40歳以上の目薬のコーナーがあるんですね。
そういえば、昭和44年生まれ、今年39になります。
ああ・・・私も、もうじき40か。
先日、本山でお世話になった老師とともに、新橋と六本木。
老師曰く、
「世間は、地位や名声を求め、早く結果が出ることを望む。
だが、禅坊主は違うぞ。
土を耕す事を考えようじゃないか。
いい土を作る事だよ。種を植える前の話だ。
40なんて、まだまだだ。」
目薬をさすと、あら不思議、かすみがとれました。