大童法慧 | 比べる心
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
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3月 22日 比べる心

手にした物の数を競う人生。
人を二つの種類に分ける世の中。
悲しい哉、私たちには、物事に善悪や優劣の評価を自分の感覚のみで行い、それを絶対の価値観として生きている面があります。
そして、他者との比較の中で、自分を確認し、強く見せたり、賢く見せたり、威張ったり、怒鳴ったり・・・
あいつは金持ちだけど、俺の方が頭はいい。
あの人はもてるけれど、私の方が心はきれい。
そんな言い訳を作り出し、自らを慰める。
でも、比べる事により満足や喜びを得ようというのだけれども、満ち足りる事は、おそらく、ないでしょう。
自慢されると、鼻につく。
高慢な態度には、反発する。
わかっちゃいるけど、やめられない。
比べる心は、煩悩のひとつ。
1.高慢     自分の方が上だ
2.過慢     同上とほぼ同義
3.慢過慢    相手が上であっても同等だと思う
4.我慢     自分の考えは変わらないという思いあがり
5.増上慢   悟った、極意を得たという思い上がり
6.卑下慢   劣等感に落ち込む
7.邪慢     自分には徳があると思いこむ
野放図な煩悩は、やがて、悲劇を産む。
責任の裏付けのない権利。
こらえ性のない、傍若無人の態度を、力だと信じる短絡的な輩。
法に触れなければ何をしても良いという考え。
いくら、口を尖らせ、眉を吊り上げ、恫喝したとしても・・・それは、戯言にすぎない。
比べる心を手放そう。


1、消費による自己実現・・・記号がついた物ばかり身につける

2、コピー商品 虚栄 金の使い方
3、貪 瞋 痴 慢 疑 悪見
4、汝、仏性を見んと欲せば、先ず須らく我慢を除くべし
汝欲見仏性、先須除我慢  龍樹
5、自他不二


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