10月 24日 お骨の重さ
火葬が終わり、お骨を拾い、壺に収める。
親の荼毘の終わる時間が待てなくて、さっさと帰る子もいると聞く。
箸渡しの儀式も拾うお骨の分量も、地域で異なる。
今では、お骨を全て焼切ってくれという意見も少なくない。
そうすれば、お墓の心配もしなくていい。
高校二年で迎えた母親の葬儀。
彼の父親は咽び泣く息子の手を取り、その掌に母親の喉仏を置いた。
「これが、お前の母さんの重さだ。よく覚えておきなさい」と静かに言った。息子は、黙って頷いた。
お骨は、そんなに重くはない。
けれども、決して軽いものではないはず。
MEMO
1、0葬儀 遺骨を引き取らない葬儀の方法
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