大童法慧 | Death be not proud
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
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9月 09日 Death be not proud

英国の聖職者であり、詩人でもあったジョン・ダンの詩
死よ驕るなかれ
お前は 運命や偶然や王侯や絶望した人間のしがない奴隷
そして 毒薬や戦争や病気のしがない同居人にすぎない
死よ 威張るなよ 人がお前のことを
強くて怖いと言ってても お前はそれ程のもんじゃない
お前がやっつけたと思っている人たちにしても 死んではいないんだ
哀れなやつめ お前はこの俺すら殺せはしない
お前とよく似た休息と眠りからでも喜びが溢れ出ている
ならば お前からはもっと多くの喜びが溢れ出るはずだ
敬虔な人たちがお前と直ちに旅立とうというのも不思議ではない
お前が肉体を休め 魂を解放してくれるのだから
お前は運や偶然 王侯や絶望者の単なる奴隷
そして 毒薬や戦争や病気と単に一緒に暮らしているだけだ
麻薬や魔法でも眠りは得られて
しかも お前の一撃よりも効果があるのだから
どうしてそんなに威張れるんだ?
つかの間の眠りが終われば 永遠の目覚めがやってくる
そして死は二度とやってこないんだ
死よ お前がそのとき死ぬんだよ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
生死問題の入り口の一助に。
死と向き合う事の難しいこの国、この時代に。
禅宗坊主の伝えられる事は・・・
さあ、辛気臭い面持ちはやめて、まず、坐りましょう。


Death, be not proud, though some have called thee
Mighty and dreadful, for thou are not so;
For those whom thou think’st thou dost overthrow
Die not, poor Death, nor yet canst thou kill me.
From rest and sleep, which but thy pictures be,
Much pleasure; then from thee much more must flow,
And soonest our best men with thee do go,
Rest of their bones, and soul’s delivery.
Thou’art slave to fate, chance, kings, and desperate men,
And dost with poison, war, and sickness dwell,
And poppy’or charms can make us sleep as well
And better than thy stroke; why swell’st thou then?
One short sleep past, we wake eternally
And death shall be no more; Death, thou shalt die.
John Donne


9 個のコメントがあります
  • 小萩
    Posted at 19:40h, 10 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    確かに今の日本では『死』は忌むべきもの・タブーになってますね。
    でもやはり『死』というものをしっかり見つめることは『生きる』とはどういうことかを考える上で大切だと思います。『死』を考えるからこそ、後悔しないようにしたいなって思えるんじゃないでしょうか?

  • 豊嶋
    Posted at 20:32h, 11 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    はじめまして。
    住職のひとりごとを見ていて、コメントをたどってこちらに来、このページが一発で気に入ってしまいました。他はまだ良く見ていないのですが。
    John Donneはいつか読んでみたいと思っていますが、自分の英語力では大分先になるかもしれない、といってももうそんなに先はないのですが。
    死について最近大変参考になるエッセイを読みました。なんだかそれを読んで少し安心した気分がしましたので、ご紹介したい。といっても要約はちょっと難しいので、興味がありましたら、直接読んでみてください。blogは慣れていないのですが、ここに直接URLを書いてよろしいのでしょうか。自分のために作ったばかりのサイトの一ページですが。http://www.kojintekina.com/monthly/monthly60403.html

  • 法慧
    Posted at 18:01h, 13 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    「何故に生きるのか?」
    「何故に生きなければならないのか?」
    いかがですか?

  • 法慧
    Posted at 18:04h, 13 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ようこそ。
    あまり更新をしない、生臭さ坊主です。
    貴Hp、ゆっくりと読ませていただきます。

  • 小萩
    Posted at 20:08h, 13 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: f2a7db60b83f5fa55a1c6cd68a101dab
    >「何故に生きるのか?」
    >「何故に生きなければならないのか?」
    ・・・難しいですね。
    個人的に『なぜ生きるのか?』については『その答えを探すため』かな?と。
    私はただのオバサンなんで、できることも限られてますしとても無力ですが・・・(^^;
    それでも何かの『テーマ』をもって生まれてきたと思うんです。今までの人生にもヒントはたくさんあるのかも知れませんし、これから起きることも『なぜ生きるのか?』ということへの回答かもしれません。だから、たとえ鬱になっても生きるんです、個人的に。
    『なぜ生きなければならないの?』については『命をいただいているから』かなぁ・・・
    私が生きていくためにたくさんの命をいただき、たくさんの命に肉体的にも精神的にも助けられてます。だからこそ、その命をムダにしないためにも生きなければならないと思うんです。
    だから、『死』というお迎えが来るまで日々精一杯やっていきたいです。
    正しいかどうかは解らないけど、これが個人的な『答え』です。

  • 法慧
    Posted at 07:47h, 16 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    「何故に生きるのか?」
    「何故に生きなければならないのか?」
    時折、問いかけてみてください。
    問いをあたためるていく事が大切です。

  • 大閑道人
    Posted at 16:59h, 20 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    今は消去されてしまったけれども、かつて、全国曹洞宗青年会が管理するサイトのBBSで、名指して質問されました。
    「死後は、どこへいくのか」と。
    こりゃ一筋縄ではうまくない、と悩みに悩んむうちに、この質問者の心根が仄見えたように思えたのです。そこで、次のような趣旨で答えを書き込みました。
    「人は、今や死せんとするとき、今までお世話になった人、恩になった人のことを思うそうです。それに倣えば、命ある今を支えてくださっている方々に感謝し、恩返しをするように気がけるべきではないでしょうか。
    自分の死後を心配することは、ある意味で、身勝手=自己中心性の表れだ、と見受けられます」

  • 法慧
    Posted at 01:35h, 21 9月 返信

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    春彼岸の件、今月末までにはお返事いたします。しばらくのご猶予をお願いいたします。
    機を見て法を説く事は、ネット上では難しいなと、切に感じております。
    冷暖自知を諭す親切は、なかなか届かないようですね。

  • 冨田大輔
    Posted at 16:24h, 12 12月 返信

    SECRET: 1
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    北海道から失礼致します。美味しい野沢菜届きました。明日から東京ですが、3時間程しかいません。ブログもゆっくり拝見してコメント書き込みます。ありがとうございました。

冨田大輔 への返信を投稿 返信をキャンセル