大童法慧 | 満月の夜の坐禅会5月19日講話 冒頭部
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
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6月 01日 満月の夜の坐禅会5月19日講話 冒頭部

それでは、言の葉をご覧ください。
その、1番を、まず、声に出しましょう。
私が先導いたしますので、それに続いて読んでください。

 

1、 体の中に
光を持とう
どんなことが起こっても
どんな苦しみのなかにあっても
光を消さないでゆこう  坂村真民

手放す 受け取る 調える

 

ありがとうございます。
先日、オガール紫波を一泊二日で視察してきました。
どんな施設かというと、盛岡市の手前、紫波町が都市と農村の新しい結びつきを目指し、図書館、商業施設、役所、専用のバレーボール場、サッカー場、ホテル、住宅など公民連携で補助金に頼らない地域活性化を進め、持続的に発展する街づくりをした場所です。

 

紫波町の規模は、ほぼ安積町と同じです。そこに、平成19年の会議立ち上げの会議から、およそ10年で、一つの理想的な街を作り出した。
だから、街づくりや地域社会の在り方を探るヒントを探す人たちの視察が多いそうです。

 

講義の中で、立ち上げのご苦労を聞きましたが。
いいものを作ろう、地域社会をよりよく考えよう、と訴えても、やはり、必ず反対する人はいるのですね。多くの人は自分たちのしてきたことが正しいし、変化を望まない。失敗をしたら、と考えてしまう。そこに根気強く働きかけていかれた。また、身内からの裏切りもある。形になるまでに離れていった人もいたようです。

 

この話を聞きながら私は、北京の蝶という話を思い出しました
言の葉2をご覧ください。声に出しましょう。
北京の蝶
北京で蝶が羽ばたくと、ニューヨークで嵐が起こる

 

ありがとうございます。
これは、バタフライ・エフェクトとも呼ばれます。
北京で一羽の蝶がはばたくと、ニューヨークで嵐が起こるというのは、わずかな“ゆらぎ”がきっかけとなって、やがては大きなうねりとなる。

 

紫波の数人の蝶が羽ばたき続けたことによって、紆余曲折はあったけれども、地域社会を巻き込み、結果、オガール紫波という形になった。

 

私たちも同じです。
最初は、己独りの一匹の蝶かもしれない。
しかし、羽ばたきつづけることによって、その想いは世界に響いていく。
もう少し具体的に言うならば、私たちの一挙手一投足がこの世界を構成しているのだから、それぞれの持ち場を懸命に生きることによって、この世界をよくすることもできるのだ、と。
だからこそ、私たちは正しい想いの蝶であり続けたいと思うのです。

 


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