大童法慧 | 大童法慧
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
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Author: 大童法慧




12月 18日

山頭火は、「焼き捨てて日記の灰のこれだけか」と己の人生を嘆いた。   数ヶ月前、Facebookはやめた。 数年前から、年賀状も暑中見舞いも出していない。 お中元も御歳暮も、「仕舞い時なので、ご放念ください」としたためる時期にきたのかもしれない。   今週、大…

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12月 18日

回向すること 引導を渡すこと 祈祷 調伏をすること ・・・儀式儀礼はそれなりに力もあるのだけれど とどのつまりは、念を凝らすこと   金剛薩埵 三密瑜伽 心・佛・衆生・是三無差別   入我我入 感応同交   是の経は三有の海を渡る船筏にして、大菩提を…

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12月 04日 友を亡くし 悲嘆に押し潰されそうな貴殿に

  先日、「いのちの故郷はどこか」と問い詰めてきた貴殿に 私は「足元だ」と応じました 私も 今 とても弱っているから そんな程度にしか応えられなかった   少し丁寧に言うならば それは虚空です 天国という国や浄土という場所が どこかにあるのではありません どこ…

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12月 04日 煙雨

独り暮らしは 気ままで自由で とてもいいものだと思ってた 独り暮らしは いつでも どこでも どこにまでも行けると思ってた 独り暮らしは なんでもできると思ってた   しかし、、、ある日 猛烈な寂しさに 頬を殴られたら   朝ご飯を食べられなくなった でも 仏飯…

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11月 27日 Love is Over

私の愚かさが、また、露わになった 身悶えするような日々が、また、はじまった   私は私の愚かさを持て余している けれども、こんな私にも友がいる そして、こんな私を必死に支えようとしてくれる方がいる   ありがたいことに、神や仏があるものか、と思わなくなった 思…

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11月 27日 満月の夜の坐禅会 10月20日冒頭部

それでは、言の葉をご覧ください。 その、1番を、まず、声に出しましょう。 私が先導いたしますので、それに続いて読んでください。   1、    体の中に 光を持とう どんなことが起こっても どんな苦しみのなかにあっても 光を消さないでゆこう  坂村真民 手放す 受け取る…

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10月 30日 新しい器

汚れっちまった悲しみに   中也 汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる 汚れっちまった悲しみに 今日も風さえ吹きすぎる 汚れっちまった悲しみは たとえば狐の革裘(かわごろも) 汚れっちまった悲しみは 小雪のかかってちぢこまる 汚れっちまった悲しみは なにのぞむなくねがう…

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9月 11日 居酒屋の犬

行けば、親の仇にあったかのように唸る犬。 手を出せば、噛んでくる犬。 酔って帰る時にも、忘れずに吠えてくる。   お盆に、その店の親父から写真が届いた。 一昨年前に亡くなったじいちゃんの遺影を前に、彼が座りこんで「まるでお経を読んでいるようだ」、と。   &n…

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9月 11日 令和3年お盆法話 冒頭部

お疲れさまでございます。 お時間を頂戴してお話しをさせていただきます。   まず、ご一緒にお唱え事をいたします。 お配りしましたプリントには、皆さんにお持ち帰りいただきたい言葉、言の葉を書いております。1番をご覧ください。   南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依…

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