6月 20日 沈潜
『運を活きる ~一息の禅が心を調える~ 』を上梓して、ひと月あまり。
お世話になっているご老師から励ましのお言葉を頂戴したり、懐かしい友人から連絡があったり、新しくお会いするご縁に恵まれたり、本を手にして坐禅会に参加される方もいれば、手紙をくださる方もいます。
また、耳の痛いお言葉を投げかけられたり、思いもよらぬ捉え方をされたり・・・いずれにせよ、おかげさまで、多くのご縁をいただいております。
先日、恩師より、水葵の写真のついた葉書を頂戴いたしました。
謹啓 新緑の候
玉書を御恵贈下され、誠に有難うございます。
私は、人間的な思い、要求をすべて蹴飛ばしたところに真実の仏法があると思います。
俗僧にならぬように願います。 敬具
・・・しばし言葉を失いました。
俗僧には違いないのだけれども、沈潜の時節だな、と。
そう、向かうべき相手は、他より自己。禅定力を養い、祖録に親しむこと。
慈雲尊者常に弟子に訓戒していうに。
「大丈夫兒出家入道す
須く佛知見を具し 佛戒を持ち 佛服を服し 佛行を行いて 佛位に躋るべし
切に末世人師の行ふところに做ふこと莫れ
須く淳粋醍醐を飲むべし
雑水腐乳をススること莫れ」と。
三流の説教師 ・・・法と離れた人情話を作ってしまう
こちらの都合で、仏になったりならんかったり
只管打坐の道人・・・口辺?生じて臘月の扇の如く
※ 自分の言葉 自分の詩 自分の句 松浦早苗
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