大童法慧 | 涅槃図に学ぶ
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
17494
post-template-default,single,single-post,postid-17494,single-format-standard,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled,side_area_uncovered_from_content,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-7.2,wpb-js-composer js-comp-ver-5.0.1,vc_responsive
 


2月 16日 涅槃図に学ぶ

 

自分の思うように接してくれた人は、優しい人。
そうでない人は、冷たい人。

 

残念なことに、世の中は優しい人ばかりではない。

 

涅槃図には、六群比丘は描かれえていない。
釈尊の傍では、菩薩・弟子・在俗の人、そして、鳥獣までもが嘆き悲しんでいる。摩耶夫人も、薬を持ってかけつけられた。
けれども、釈尊の死を知って、「これで面倒な戒律を守らなくて済むからよかった」とほくそ笑む弟子もいたのだ。

 

どんなに優しくあっても、優しいか否かを評するのは、所詮、他人の口。

 

誠意を尽くしても、誤解されたこともあるのだろう。
憎まれ、嫌らわれたこともあるだろう。
「早く死ねばいいのに」と陰口を言われたことだって。

 

だからこそ、釈尊は本当に偉いなと思うのです。

 

 


コメントはありません

コメントを残す