2月 16日 涅槃図に学ぶ
自分の思うように接してくれた人は、優しい人。
そうでない人は、冷たい人。
残念なことに、世の中は優しい人ばかりではない。
涅槃図には、六群比丘は描かれえていない。
釈尊の傍では、菩薩・弟子・在俗の人、そして、鳥獣までもが嘆き悲しんでいる。摩耶夫人も、薬を持ってかけつけられた。
けれども、釈尊の死を知って、「これで面倒な戒律を守らなくて済むからよかった」とほくそ笑む弟子もいたのだ。
どんなに優しくあっても、優しいか否かを評するのは、所詮、他人の口。
誠意を尽くしても、誤解されたこともあるのだろう。
憎まれ、嫌らわれたこともあるだろう。
「早く死ねばいいのに」と陰口を言われたことだって。
だからこそ、釈尊は本当に偉いなと思うのです。
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