2月 21日 看脚下
ああなりたい自分、こうなりたい自分を思い描いて、そこに歩みを進めている私たちです。
でも、ともすれば、そちらの方に重心がかかっていませんか。
もし、そうだとするのならば、ああなりたい自分が遠ざかってしまうと思うのです。
なぜか。
「いま・ここ」を蔑ろにしては、未来は、それに応じたものになってしまう。
だからこそ、看脚下<かんきゃっか>。
そう、重心を「いま・ここ」に置く。
MEMO
三佛侍師於一亭上夜話。及歸燈已滅。師於暗中曰。各人下一轉語。佛鑑曰。彩鳳舞丹霄。佛眼曰。鐵蛇橫古路。佛果曰。看脚下。師曰。滅吾宗者。乃克勤爾。
三仏、師に侍し一亭上に夜話す。帰るに及び灯已滅す。師、暗中に曰く、各人一転語を下せと。仏鑑曰く、彩鳳、丹霄に舞う。仏眼曰く、鉄蛇、古路に横たわる。仏果曰く、脚下を看よ。師曰く、吾宗を滅する者は、すなわち克勤のみ。
『五燈會元』 五祖法演禅師
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