10月 11日 祝辞
新郎新婦、ご両家、ご親族の皆さま。
本日はまことにおめでとうございます。
鈴木家菩提寺の徳成寺住職です。
今日この晴れやかな式にお招きをいただき、私自身も、20数年前、披露宴を催したことを思い出しました。
そして、お恥ずかしことですが、3年前の3月11日、そう大震災と同じ日に、結婚を卒業いたしました。
申すまでもなく、結婚生活は、映画やテレビのドラマのようにキラキラしたことばかりではありません。
衝突もありますし、「なぜこの人と一緒になったのだろうか」と涙する夜もあるでしょう。
しかし、覚えておいてほしいのです。
人生というものは、痛みばかりではありません。恵みというものがあります。
そして、痛みをとおしてでしか出会えない恵もあります。
だからこそ、お二人は、痛みを恐れずに、また、恵みを見逃さないよう、共に歩んでいただきたい。
そして、もし行き違いがあった時には、……「あの坊主のようにはならないようにしよう」と思い直して、仲直りしてください。
どうか、思いやりと笑顔を忘れずに、そして、忍耐、辛抱、我慢、、、修行という言葉を胸に刻んで、歩みを深めていってください。
お二人の未来が笑顔に満ちあふれますことを心より祈念し、お祝いの言葉といたします。
本日は誠におめでとうございます。
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