大童法慧 | 禅語・仏教語・言の葉
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禅語・仏教語・言の葉




6月 05日 本来の面目

成仏の道とは、自心を悟る是なり。 自心と云うは、父母も未だ生まれず、わが身も未だなかりしさきよりして今日に至るまで、移る変わることなくして一切衆生の本性なる故に、是れを本来の面目と云へり。 『抜隊仮名法語』 「成佛の直路」 ・・・蝸牛の歩みの遅くとも 一歩、一歩の菩提心
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4月 10日 天上天下唯我独尊

天上天下唯我独尊 私が、この言葉を知ったのは、中学の頃でした。 暴走族の黒い特攻服に、金の糸で縫いこんでありました。 燦然と輝くその文字の意味は・・・この世に怖れる事などない、己のみを高しとする態度の事だと信じておりました。 禅を知り、大学に進み、この言葉と、再び出会いました。 それは・・・お釈迦様の誕生の時のこと。 出産をひかえたマーヤー夫人が故郷に帰る旅の途中。 ルンビニー園を通りがかった時、お釈迦様は誕生しました。 そして、すぐに、四方それぞれに7歩歩き、右手で天を、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と宣言された、と。 大学の先生は、こう説明をしていました。 「私」の命は、この世界に一つしかないもの。だから、私の命は尊い。 そして、全ての命、その一つ一つが、同じように尊いのだ、と。 でも、赤ちゃんなのに・・・ 赤ちゃんが、歩いて話すなんてありえないよ・・・ これは、まるで暴走族みたいな論法だな、と私は感じておりました。 しかし、ご縁あって参禅を繰り返し、お釈迦様を慕う気持ちが強くなりました。 ある日、お師匠様から、次のように示されたとき、「赤ちゃんなのに」 という思いが、ふっと消え去りました。 「天上天下唯我独尊・・・ お釈迦様は、生まれてから今日まで、この事を叫び通しに叫んでるよ。 お前には、その声が、聞こえないかね?」 あなたには、この声が聞こえますか?
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3月 23日 嫁ぐ君へ

ともにわかちあおう 喜びも悲しみも そのすべてが、いのちのはたらきである ともに感じよう 柔らかないのちの温もりを そのすべてに、我らは生かされている ともに歩もう 慈しみの道を そのすべてが、尊きいのちとの出会いである 今春、嫁ぐ妹に、この言葉を贈ります。 ・・・わかりゃあいいけど。
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1月 13日 情緒

わが名をよびて わが名をよびてたまはれ いとけなき日のよび名もて わが名をよびてたまはれ あはれ いまひとたび わがいとけなき日の名をよびてたまはれ 風のふく日のとほくより わが名をよびてたまはれ 庭のかたへに茶の花のさきのこる日の ちらちらと雪のふる日のとほくより わが名をよびてたまはれ よびてたまはれ わが名をよびてたまはれ 三好達治 『花筐』 ・・・この詩は、私を出家に導いてくれた尼僧様に教えて頂きました。
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7月 08日 袖ふりあうも

袖ふりあうも 多少の縁 恋焦がれたあの娘に袖にされ、多少の縁さえもないものなのか・・・ と、頭を抱えた純な中学生でした。 正しくは、多少の縁ではなく、他生の縁であり、多生の縁であると知った。 袖ふりあうも 他生の縁 今生<こんじょう>は、この世の事。 他生<たしょう>とは、前世や来世の事。 輪廻の中に、幾たびも生まれ変わり死に変わりする故に、多生。 悠久の時の流れの中で、いま・ここに、ご縁が熟して、ご縁が現れた。 ・・・だから、あなたと、出会えた。
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6月 25日 言の葉 〔10]

まことに、人間は生まれながらに、口中に斧を生やしている。 愚かな人は悪口を語っては、それで自分自身を斬っている。 『スッタニパータ』657 デンタルケアもオーラルケアも大切だけれども・・・口中の斧に気付く事。 危険!この斧は、よく切れます。
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6月 15日 知恵と智慧

知恵とは、物事の道理を判断し、処理していく働き。 物事の筋道を立て、計画し、正しく処理していく能力。 自分のみを良しとする時、己のみを高しとする時、 小賢しさが顔をもたげ、知恵は悪知恵となり人を傷つける。 ふたつに分ける二元的なものの見方は、執着を生み、苦の原因となる。 仏教では、知恵とは書かずに、智慧と書く。 摩訶般若心経の般若とは、智慧の事。 物事をありのままに把握する真実なる眼。 本当は・・・無眼耳鼻舌身意。 眼が無く、耳が無く、鼻が無く、舌が無く、身が無く、意が無い人は誰? 私という塊はない。 ひとつの世界。分け隔てのない世界。
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6月 05日 言の葉 〔9〕

熟した果実がいつも落ちるおそれがあるように 生まれた人はいつでも死ぬおそれがある。 感興のことば <ウダーナヴァルガ> 無常11 生まれたばかりの赤ちゃんであっても、熟した果実。 生意気盛りの横着なクソガキであっても、熟した果実。 要領よく人を信じない新社会人であっても、熟した果実。 リストラされ職が容易にみつからない年になっても、熟した果実。 自分で用意した天下り先に再就職する年になっても、熟した果実。 平均寿命を超えたとしても、熟した果実。 すべて、熟した果実。 生まれたときに、既に、熟した果実。 エリート官僚も ヤクザも 坊主も キャバ嬢も ニートも 健康自慢であっても 幸せのような気がしていても すべて、熟した果実。 生まれたときに、既に、熟した果実。
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5月 26日 世間虚仮 唯佛是真

世間虚仮 唯佛是真 聖徳太子『上宮聖徳法王帝説』 世間は、移り変わってゆく儚いもの。 世間の法とは、その国の法律、慣習、そして、常識。 これらは、所詮、一時の位であり、本当に頼るべき物ではない。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 京都新聞 5月25日 天台宗総本山の延暦寺(大津市)で指定暴力団山口組の歴代組長の法要が営まれた問題で、同宗トップの渡辺恵進天台座主が25日開かれた臨時宗議会で「誠に遺憾であり、天台座主として憂慮に堪えない。深く反省し、不惜身命の決意で全国の檀信徒や一般社会の信頼回復に取り組んでほしい」と述べた。同宗の象徴である天台座主が本山の不祥事で遺憾の意を表明するのは異例。 宗議会では延暦寺の代表役員の執行(しぎょう)を引責辞任した今出川行雲氏が「故人を回向するのに差別すべきでないと法要を引き受けたが、施主や参列者に配慮を欠き、結果として暴力団の資金集めなどに利用された。誠に申し訳ない」と陳謝した。濱中光礼宗務総長も「開宗1200年という節目の年に、宗政を担う者としてざんきに堪えない」と再発防止と意識向上を訴えた。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 滋賀県警曰く、 暴力団の法要は、純粋な宗教儀式ではなく、資金集めと勢力誇示であることが多い。香典という名目で数千万円のお金を集めた、とのこと。 最近は、ずいぶんと、佛法が世法にひよるなぁ。 法律に守られて生活しているのも事実だけれども・・・
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4月 28日 言の葉 〔8〕

佛、沙門に問う「人の命、いくばくの間にか在る」 対えていわく「数日の間なり」 佛いわく「汝、いまだ道を知らず」 また一の沙門に問う「人の命、いくばくの間にか在る」 対えていわく「飯食の間なり」 佛いわく「汝、いまだ道を知らず」 また一の沙門に問う「人の命、いくばくの間にか在る」 …

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