大童法慧 | 冷暖自知
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8月 23日 冷暖自知

大和西大寺という駅をご存知でしょうか。
そう、2022年7月8日、安倍晋三元首相が大和西大寺駅北口前で銃撃され、お亡くなりになられた場所です。

 

その現場に立ち寄りましたが、未だに安倍晋三さんの慰霊碑はありません。
昨年、奈良の三笠霊苑「留魂碑」が建てられ、今年、大阪の護国神社の境内に憲政殉難之碑が建てられました。

 

政治や国体の話をすると長くなりますのでやめますが、ただね、、、私たちはこの国に生まれ、この国に生きていることの意味を忘れてはならないと思うのです。

 

この大和西大寺の近くには、西大寺という大きなお寺があります。
南都7大寺の一つです。その7つは、東大寺・興福寺・元興寺・大安寺・薬師寺・西大寺・法隆寺です。

 

西大寺にお参りする時間はなかったのですが、かねてからお参りしたいお寺がありました。
それは、西大寺からすこし進んだところにある、秋篠寺です。

 

伎芸天様で有名なお寺です。

 

もし、興味があるのならば、検索してみてください。
秋篠寺と検索すれば、その全体の写真も、伎芸天様のお顔も見ることができます。

 

今回、お参りして改めて思ったことがあります。
それは、やっぱり、ネットじゃだめだな、って。
ネットで拾って、いい佇まいのお寺だな、心休まるようなお顔をされた仏様だなと感じても、やはり、現地に行って、感じ取る、受け取ることを忘れてはならないな、と。

 

質感、ぬくもり、それを感じてこそ、自らの血となり、肉となる。

 

禅には、冷暖自知という言葉があります。
冷暖自知とは、水が温かいか冷たいかは、実際に飲まないと分からないということです。
つまり、悟りは人から教えられて理解できるものではなく、本人が悟らなければ意味がないんですね。

 

あの和尚は、こういった、あの本には、こんなふうに書いてあったと、人の意見を集めているようでは、まだまだです。

 

足が痛くても、腰がつらくても、お仕事が忙しくても、実際に坐禅をしてみる。
そこに、隠されていた扉が開かれていく。このことを、お互い覚えておきたいと思うのです。

 

 


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