大童法慧 | 病
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
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7月 29日

 

「このお寺には薬師如来さまをお祀りしていますか?」と、かなりくたびれたご様子のご婦人が訪ねてきた。

 

「ええ、虚空蔵堂にお祀りしております」と応えたら、「少しお参りさせてください」と仰った。
しばしの間、手をあわせ拝むお姿。

 

お茶を勧めると、「娘がガンがみつかって。それで、お薬師さまに祈願をしたいと思い立った」とのこと。
それで、近くの寺院を訪ね歩いていたとのこと。

 

帰り際、少し明るい声で「やっと、お会いできた。それだけで嬉しくなりました。なんだかよい方向に行きそうな気がします」

 

病がご縁で仏縁が育つこともある。
もちろん、病などない方がいいに決まっているけれども、それでも、病は病だけをもたらすのではないのだと、その母に示されました。

 

今日もいいことがありました!


 

 

 

 

 

 


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