大童法慧 | ご用心
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
15982
post-template-default,single,single-post,postid-15982,single-format-standard,ajax_fade,page_not_loaded,,vertical_menu_enabled,side_area_uncovered_from_content,qode-child-theme-ver-1.0.0,qode-theme-ver-7.2,wpb-js-composer js-comp-ver-5.0.1,vc_responsive


12月 26日 ご用心

 

頓智で有名な一休さん、一休禅師は、正月に杖の頭に髑髏をしつらえて、「ご用心、ご用心」と叫びながら練り歩いたという逸話があります。

 

そして、「門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」とも示されました。お正月はめでたいものでもあるけれども、裏を返せば一歩死に近づく日でもあり、めでたくない日でもあるのだよ、と。
あなたの心持はいかがでしょうか。

 

WHOの健康定義について、1998年に次の提案がなされました。
Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.

人間は固定した状態ではなく、より大きな関わりと繋がりを持つということを示すdynamicという言葉。
病理や肉体の状態だけに目を留めるのではなく、dynamicな視点から「健康に死ぬ」こともできることを、よくよく用心したいものです。

ちなみに、この提案はWHO執行理事会で総会提案の結果、賛成22反対0棄権8で採択されましたが、その後のWHO総会では、現行の健康定義は適切に機能しており審議の緊急性が他の案件に比べて低いなどの理由で審議入りしないまま採択は見送りとなりました。

 

 

門松は 冥土の旅の 一里塚
めでたくもあり めでたくもなし   一休

 

 


コメントはありません

コメントを残す