大童法慧 | 第1回 グリーフケア講演会「それでも、生きる」を胸に 冒頭挨拶
何かを得ようとするのではなく 何かを捨ててみよう
大童法慧,曹洞宗,僧侶,祈祷,相談,生き方,悩み
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11月 30日 第1回 グリーフケア講演会「それでも、生きる」を胸に 冒頭挨拶

まず、先月の台風19号、また豪雨による被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申しあげます。
郡山においても阿武隈川が氾濫しました。
災害の犠牲となられた皆様に哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた方々へは、一日も早い復旧をご祈念申し上げます。

 

さて、このたびは、グリーフケア講演会「それでも、生きる」を胸に にお集りいただき、まことにありがとうございます。県内だけではなく、山形、宇都宮、つくば、新潟、東京、北海道とご参集いただきました。心から感謝を申し上げま

 

私は、一般社団法人 悲しみを佛の智慧に学ぶ会 代表理事の大童法慧と申します。
当会は、平成30年10月、非営利型の一般社団法人として立ちあげました。

 

悲しみは乗り越えたり、忘れてしまったりするものではなく、抱き続けるものではないだろうか。
そして、それはとても辛いことではあるけれども、そうすることによって、やがては、その悲しみに心が洗われて、真実なるものに気づくことができるのだよ、と伝えたいという想いから、この会ははじまりました。

 

真実なるもの。
そんなふうに言われると、宗教はちょっと、と身構える人もいらっしゃるでしょう。
もちろん、この会は宗教団体でも、特定の信仰を勧めるものではありません。
だから、この会のキーワードは、死生観を養う、です。

 

じゃあ、死生観とは、何だろうか。
それは、あなたが生まれてきたこと、そして、「今・ここ」に生きていることに意味を見出す営み、それが、死生観です。

 

その死生観を共に養っていきましょうね、というのが、この会の目的です。

 

この会は、6つの場を提供いたしております。

 

まず、わかちあいの会です。
わかちあいの会というのは、大切な方と死別された方にお集りいただき、その想いを語り、また、誰かの想いに耳を傾ける場のことです。
故人様のことを思い起こしたり、自らの感情を見つめたりするなかで、死別の悲しみから、わずかにでも視線を上げる支えになればと思っています。
次回のわかちあいの会は、12月28日、安積町成田集会所で行います。

 

15の夜の法話会は、尾崎豊さんの名曲、15の夜にちなんで、名づけました。
生老病死、つまり、私たちの人生から目を逸らさない、をテーマにして年4回、15日の夜に行っております。
次回は、12月15日、19時から岩瀬書店富久山店さんをお借りして行います。

 

生と死を考える時間は、会のホームページ上で、音楽や書物、詩や短歌などを紹介して、人生を見つめ直す視点をご紹介しております。

 

デスカフェは、死について気楽に考えてみようという場です。写真は、棺の中に入っていただき、読経される体験をしたうえで、死について考える時間を持ちました。

 

出張セミナーは、企業さんや10名程度お集りいただければ、出張いたしますよ、という場です。

 

そして、グリーフケア講演会「それでも、生きる」を胸には、今日の、この集いです。今日のグリーフケア講演会は、福島県自殺対策緊急強化基金事業に採択されております。

 

この講演会を開催するにあたりまして、実に、多くの方々にお手伝いいただきました。そのおかげで、これだけ多くの人々が集う場ができました。心から感謝を申し上げます。

 

この会の目指すところは、一人ひとりの死生観を地域で支える仕組みづくりです。会の活動に、ご賛同いただける方々の得意分野でもって、地域全体で、その人を支えていくような活動を目指しております。

 

そこで、お願いでなのです。
今日、ご縁を頂戴した皆さまに、この会の会員になっていただきたいのです。
そして、会の運営も、お手伝いしていただきたいなと、思うのです。

 

今日の講演会は、福島県からの助成金をいただいて、できた講演会です。
もし叶うならば、このような活動を継続的に行いたい。
そして、ここに来れば、自らの悲しみを安心して語れ、誰かの想いを大切に受け取る場を作りたいな、と思っております。

 

皆さまのご理解、御協力を賜りたいと思っております。
よろしくお願い申し上げます。      法慧 感謝合掌


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